TEACCHプログラムへの取り組み
ふなびき歯科での発達障害児(自閉症・ADHD・LDなど)診療への取り組みを紹介しています


  1   自閉症児診療のはじまり・・・
2013/01/09 
Kくんというおともだちがいます。
Kくんは2歳から私たちの診療所に通ってきてくれていて、もう5年(H17年現在)になります。
 
そのKくんの診療で気がかりなことがありました。診療に来はじめて随分たつというのに一度もKくんの言葉を聞いたことがないことでした。診療を怖がってお話しをしてくれない子供たちは時々いますが、そんな子供たちでも、待合室のプレイルームで遊んでいる時には会話が聞こえるのが普通ですが、それもありません。それに、診療の時はいつも泣いていたので、発声に問題があるというのでもなさそうです。
問診票にもその点についての記載はありませんでした。
 
そんなある日、お母さんから「うちの子は自閉症なので、上手に診療を受けるのは難しいようです。」とお話しがありました。
 
そのころ私たちふなびき歯科のスタッフは、特に障害児の診療のスペシャリストというわけではありませんでした(もちろん今でもそう思っていますが)ので、最初から相談を受けていたとすれば、おそらく市の歯科医師会の障害者歯科センターに紹介して診て頂く事になっていたと思います。
今となっては、ずいぶん前の話になりますから、どうして私たちがその後もKくんの診療を引き受けるようになったかは定かではありませんが、このとき既にKくんとのおつき合いも2年くらいになっていましたので、なんとかうちでできないものかということで、引き続きKくんの診療を続けることになったのだと思います。
もちろん、そのもとにあるのは、私たちが主宰する「GANBAくらぶ」のモットー”いつでもみんなのそばにいるよ”でした。
 
そして、これが開進橋歯科での発達障害児診療の第一歩となったのです。
 

  2   絵カード診療について
2008/12/11 
私たち開進橋歯科での発達障害児診療は基本的に「写真カード」や「絵カード」を用いて行われています。
下にその一部をご紹介します。
これは、抜歯の予定を示したものです。
@で診療台に横になった後
Aで歯みがきをしながら「表面麻酔」をします。
Bでいったんうがいをして
Cで再び診療台に横になります
Dのパンダの中には、麻酔の注射器がかくれています。ちょっとだましているようにも思えますが、自閉症児の患者さんは”尖ったもの”を嫌がったりする事があるので、針先が見えない方が良いだろうとの配慮からです。(ただし、下記の自閉症特別講座を受けた際、講師の川崎医療福祉大学TEACCH部教授 佐々木正美先生より正直に伝えた方が良いと教えていただき、ちょっとドキドキするのですが、今では「麻酔をします→歯を抜きます」といった絵カードにて正直に伝えて診療しています。これが結構うまくいったりするのですから、佐々木先生はすごいです!)
Eでうがいをした後
Fで診療台に横になり
Gでお口の中を診た後、抜歯します
Hは止血のためガーゼを咬んでもらっておくための指示です
Iで止血確認です
 
その後、絵で示した「抜歯後の諸注意」の紙をお渡しして終了です

絵カード診療の流れ


  3   診療を受けられる前に
2006/01/29 
自閉症の患者さんの場合、見通しをつけてあげることが重要になるようです。
「今日は歯医者に行くよ。」とか「歯みがきをしにいこうね。」とか絵カードにして診療を受けられる前にその日の予定を伝えておいていただけると診療への導入もスムーズに進みやすい様です。
絵カードのいくつかは開進橋歯科のトップページの「絵カードダウンロード」からダウンロードできますのでご利用下さい。

  4   コミュニケーションブックを作って下さい
2006/03/27 
当医院では、発達障害の方の理解のため、通常の問診票に加え、別途の問診票の記入をしていただいています。しかしそれだけでは、その方個人を理解するには事足らないと考えています。できれば、コミュニケーションブックを作っていただき、患者様ご本人の情報を患者様サイドから詳しくお伝え下さると診療がスムーズにすすみやすくなります。特にどんなことが好きで、どのようなことが苦手なのか?とか、どのようなご褒美が喜ぶとか、パニックが起こりそうな(起こり始める)状態はどういった具合だとかがわかれば嬉しいです。
 

  5   2006年「TEACCHモデル実践報告会」へ行ってきました。(3/25〜26)
2006/03/27 
障害者学会とは違って、自閉症当事者側から見た目線、他分野(支援組織、学校)での工夫を聞き、診療のヒントを得てきました。学会では、どうしても施術者の意見・考えしか出てこないのですが、別角度から見ることには重要な意義があると私たちは実感しました。

  6   TEACCHセミナーに参加しています
2006/07/10 
自閉症をもっと理解して、TEACCHを深く学ぶために川崎医療福祉大学のTEACCHセミナーに毎週通っています。月曜日の夜、診療所としても休んではいられないのですが、がんばって通っています。1年間の講義が終わった後の自分たちに成長があればいいのですが・・・。

  7   「自閉症支援現任者トレーニングセミナー」に参加してきました(8/16〜19)
2008/12/11 
上記セミナーの最初は、オープンレクチャーとして公開されていたので、スタッフ全員で参加しました。そして、院長はその後のトレセミにも参加してきました。各分野で頑張っておられる人たちと知り合いになることもでき、充実した4日間でした。それらの人たちの中には、うちに来られている自閉症の子供たちと関わりを持たれている施設の先生やトレーニングをされている病院の先生もいらっしゃったりで、その後も連絡を取りあえるようになりました。

  8   「自閉症支援現任者養成フォローアップセミナー」(第1回)に参加してきました(9/6)
2008/12/11 
先日行われたトレセミのフォローアップセミナーです。受講してすぐだったので、本来は土曜日ということもあり、参加不可能なのですが、たまたま第1土曜日で参加することができました。次回は年明け2月だそうです。


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