徒然日誌
日々の診療で感じることを書いています




H18年12月11日(月)  赤ちゃんの虫歯予防!妊婦、出産後もガム
キシリトールに効果有り 
 妊娠中から出産後にかけて、虫歯菌(ミュータンス菌)や歯垢(しこう)を減らす作用がある天然甘味料「キシリトール」を摂取すると、産まれてくる子どもの虫歯菌感染が抑えられることを、岡山大大学院の仲井雪絵助手(歯科医師)らが突き止めた。
 
 虫歯菌の感染が遅いほど、虫歯になりにくくなるとされており、母親の心がけが、子どもの虫歯予防につながることを実証した研究成果として注目される。
 
 虫歯は、虫歯菌が砂糖などを分解する際にできる酸が歯を溶かすために起こるが、キシリトールを摂取すると、酸が生成されないうえ、虫歯菌を、歯からはがれやすい善玉菌に置きかえる作用が確認されている。
 
 仲井助手らは、虫歯菌が多い妊婦84人を2群に分け、一方には、食後など1日4回以上キシリトール入りガムを5分間かんでもらった。もう一方は、キシリトールを全く摂取しなかった。これを妊娠6か月目から出産後9か月目にかけて続けたうえで、子どもが1歳半になるまで、3か月ごとに口腔(こうくう)内の虫歯菌の量を追跡した。
 
 その結果、母親がガムをかまなかった非摂取群では、子どもが1歳、1歳半の時に虫歯菌に感染した割合は76・9%、91・7%。これに対し、摂取群は、それぞれ15%、42・9%と感染率は半分以下に抑えられた。
 
 虫歯菌感染の原因の大半は、虫歯の親が食べ物をかんで子どもに与えたり、親子のはしやスプーンの共有だとされるだけに、仲井助手は「出産前後の母親の口腔状態を改善することが、子どもの虫歯を予防する一つの手段になる」と話している。
 
(2006年11月16日 読売新聞)
H18年10月22日(日)  Mさんご夫婦
まだ、8020運動が今のように知られていなかった頃のことです。ご夫婦で8020を達成されているMさんご夫婦がいらっしゃいました。お二人で寄り添うように生活されていて、周りの若い私たちが見てもほほえましい心温まるご夫婦でした(*^_^*)。なんとかこれからの励みになるような手助けが出来ないものかとスタッフでいろいろ調べてみたところ、岡山県歯科医師会が、80歳以上で、自分の歯が20本以上残っている人を表彰してくれる制度があることを知りました。そこで、その手続きを取ったところお二人にはとても喜んでいただきました。(その様子は「一般歯科」のコーナーで紹介させていただいています)そのMさんご夫婦が先日久しぶりに来院されました。「もう、歳をとってしまってねぇ。」とおっしゃっていましたが、まだまだお元気で、しかも仲の良いご夫婦ぶりは相変わらずです。ヘルプしていただいている方が衛生士さんと言うこともあって、お口の健康にもかなり気を配っていただいていて、いまだにお二人とも「9020」です。すごいですね!
H18年9月30日(土)  サプライズ!!
今日、昔診療所で働いていた衛生士さんが赤ちゃんを連れて来てくれました。
とってもかわいい赤ちゃんで、昔うちの子供が小さかった頃を思い出しました。
ミルクの匂い、軟らかくて小さな手。
きっと君には輝かしい未来が待っているんだろうね。
むし歯を作っちゃダメだよ。
元気に育つんだよ。
また顔を見せに来てね。
H18年9月28日(木)  むし歯を薬で治す方法
最近、大変多くの問い合わせをいただきます。多くの方々が歯のことで苦しんでおられるのを実感します。
ただ、テレビの報道がきちんと伝えられていないのかも知れないのですが、まったく適応では無いような場合で来院される方がおられます。県内とはいえ、遠路はるばる来ていただいて「残念ながらTVで紹介している方法の適応ではないです。これでしたらお近くの歯科医院で継続して診ていただくのが良いでしょう。」という言葉をかけないといけない自分にも心苦しいものがあります。できれば、事前にメールなどでお問い合わせしていただくと、そのうちの何人かは解決できた人もいるのにな・・・と思います。
来院、お問い合わせをお考えの方に事前にお伝えしておきたいことがあります。まず、むし歯を削らずに薬で治す方法は@むし歯、A歯の根の感染、(B歯周病)に適応されますが、@Aに関しては当医院でもご利用できます。Bで行うには、私のスキルはまだまだだと考えていますし、@Aとくらべると成功率も落ちると考えていますので、現在当医院ではご利用になれません。また、この方法を行うにあたって、保険にかかる費用以外を請求することはありません。
これらのことを了解いただいた上で、さらにご質問等があれば、できるだけFAXかメールにてご質問下さい。診療中は対応しかねる場合がありますので、済みませんがご了承下さい。m(_ _)m
 
H18年8月31日(木)  実習に来ている若者たち・・
今アルバイトがてら実習に来ている学生さんたちが数名います。まだまだ勉強を始めたばかりなので知らないことばかりでの診療は大変そうです。なんだか25年ほど前の若いころの事を思い出しました。
その中の一こま・・・。
小さな子供の治療中に大きなお口を開けて欲しくて、「お兄さんカバでお願いします〜」と患者さんに声をかけたつもりが、アシストしてくれていた学生さんは、自分に言われたと思って「お兄さんカバ?オニイ酸?そんな薬があったかな?」なんて具合であわてて「オニイ酸」を探し回っていました。(笑)
でも本人は至って本気で、速く「オニイ酸」を探さないといけないとパニクッていましたよ。
H18年8月26日(土)  もうすぐ夏休みも終わりですね
今駆け込みで学校健診で指摘を受けたむし歯の治療に来られる子供たちが増えています。その子供たちに良く聞く話題が「宿題終わった〜?」です。みんな優秀で、結構終わってしまっている子供が多いです。「先生が子供の頃なんてまだまだやっていたけどね。(笑)」と話しています。みんなの真っ黒に日焼けした顔を見ていると、なんだかこちらまで嬉しくなります。先生も若い頃は(こう言うようになったら終わりかな・・)いつも真っ黒だったんだけどな。
H18年7月20日(木)  歯科医師会で自閉症セミナーを行いました
この4月から歯科医師会の歯科センター部の理事をしているのですが、歯科センターでの心身障害者診療で自閉症児の割合が増えています。これは、養護学校などで増えつつあることの影響もあるかも知れません。そのため、自閉症の知識を参加する歯科医師や歯科衛生士に深めてもらうために、岡山発達障害者支援センターから土岐先生に来ていただき講演をしていただきました。
とてもわかりやすく自閉症について解説していただいた上、診療室の構造化についての質問にも答えていただき、とても勉強になってと参加者から感想をいただきました。
H18年7月18日(火)  シーカヤックで「魚島」へ行ってきました。
最近、勉強の話ばかりでとても勤勉な院長だと思われているかも知れませんが(そんなこと思ってないか・・・)、実は私には「シーカヤック」という趣味があります。これは、海で漕ぐカヌーと思ってもらって方が良いかも知れません。このシーカヤックで、かつては一人で瀬戸内海を横断したりしたこともあったのですが、最近では忙しくて余り漕ぐ機会がなく、ご無沙汰していました。この連休は久しぶりにパドル(カヌーで言うところのオールです)をにぎって、連休もあり燧灘の南にある「魚島」までシーカヤックキャンプに行って来ました。しかし、みなさんご記憶にあるかも知れませんが、この連休はすごく荒れた天気で、16日は良かったのですが、17日の明け方から台風並みの風が吹き荒れ、漕いでかえることを断念!結局漁船に迎えに来てもらって、出発地の福山まで帰りました。
でも、久しぶりで遊べて羽を伸ばさせてもらいました。
家族に感謝です!
H18年7月17日(月)  TEACCHセミナーも夏休みです
川崎医療福祉大学でのTEACCHセミナーも夏休みに入り、いったん休憩です。セミナー最初の頃は授業を受けて次の日には復習・・・とがんばっていたのですが、なにぶん他にも仕事がたまってきてなかなか復習ができなかったので、この夏休みに一気に復習をまとめようと思っています。毎回勉強になることばかりで、まとめるのも大変なのですが、頭にすぐ入らなくてもまとめノートを作っておけば、思った時に確認できるので安心です。ですが、あまりため込むと記憶も怪しくなるので早くやってしまわないといけません。
H18年5月22日(月)  TEACCHセミナーの2回目に行ってきました
前回ギリギリセミナーに間に合ったという感じだったので、早く診療を切り上げたいと思ったが、なぜかこんな時に限って終われない。
まあ、月曜日の夕方なんだから仕方がないといえば、そうなんだけど・・・。
しかし、先週よりは早く終われて診療所を後にする。
いろいろ勉強して、歯科医師会センター部の他のDrたちにも良い情報を持って帰りたいと思う。
だが、録音はしてはいけないことになっているので、残念ながら自分の耳で全てを聞いてくるしかない。
とにかく集中することだ。
今日は、自閉症の特性の後半。
まだまだ、理解が薄いためなのだろう、セミナーで聞く自閉症の方々のイメージと医院の自閉症の患者様とが重なり合う部分が少ない。
どうも、講義で聴く自閉症の方々は医院に来られる子供たちとは年齢や発達の程度に差があるような気がする。
どうもジレンマを感じる・・・。
H18年5月21日(日)  薬でむし歯を治す方法の正規講習会に行って来ました
すみません。正式名称は商標登録をしたので勝手に使ってはいけないとのお知らせを受けましたので、控えさせていただきました。
大阪で上記内容の講習会があったので行ってきました。
久しぶりの大阪。
しかも、約20年前に住んで、仕事をしていた街なので懐かしさがいっぱい。
大阪には、朝8:30くらいに到着。
時間があったので、一駅ほど歩いて講習会場に向かう。当時仕事をしていた診療所のあるビルを外から眺める。当然、日曜日なので中には入れない。ここは、自分の歯科医師としての出発点があった場所だとあらためて当時を振り返る。
9:30から講習開始。
自分のやり方がいかに注意力が足らないかを感じる。アバウトでも良いかと思っていた自分が恥ずかしい。たまたま、岡山で他の講習会でもよくお会いする先生に出会う。「みんな頑張っているんだ。」とあらためて勉強していくことの大切さを感じる。
1:00過ぎ、講習が終わる。
大阪で自閉症診療に力を注いでいる先生がインストラクターをされていたので、挨拶をする。いろいろとアイデアをもって活躍されているようで、自分も元気づけられる。良い情報があれば交換することを約束して別れた。その後、友人がやっている店に立ち寄る。ジャケットとシャツ、パンツ、ネクタイと購入。いつもにこやかに迎えてくれるオーナーの心遣いが嬉しい。
帰路、梅田の三番街で「インディアンカレー」を食べる。遅い昼食。おなかは減っていたが、学生時代からのお気に入りのカレーをなんとか食べたいと我慢していた。おいしかった〜。「こんなカレーが岡山でもあればいつもいくのにな〜。」と思うが、岡山に戻って18年、未だそんなおいしいカレーに出会った事はない。今のところ、妻のカレーがインディアンカレーに次いでおいしい!
6時帰宅。
明日はTEACCHセミナーの日なので、今日の講習会の内容をまとめておかないと宿題がふえてしまう。なんとか、明日からの診療に今日勉強したことを生かしていきたいと思う。
H18年5月16日(火)  TEACCHセミナーに行ってきました
川崎医療福祉大学で行われる「TEACCHセミナー」の第1回目に行ってきました。これから20回しっかり勉強して、自閉症の理解に努めたいと思っています。毎週月曜日の6:30からと、週明けの夕方で一番忙しい時に医院の仕事をおいて出ていくのは、正直随分悩んだのですが、これも何かの機会かと思い切って参加を決めました。岡大特殊診療部の江草先生や森先生も一緒なので心強く思っています。また、ご報告できることがあれば、していきたいと思います。
H18年4月16日(日)  3DS講習会に広島まで行って来ました。
きょう3DSの講習会に広島まで行って来ました。薬でむし歯や歯周病対策をするという3DSですが、半分は予防歯科のお話しで、講師の先生の予防歯科に対する考え方や実践された報告をお聞きするうち、「この世界も、私が歯科医になった20年前とは随分変わってきたんだな。」と感心してしまうと同時に「自分も変わらないと・・・。」とあらためて気持ちを新たにさせていただきました。また勉強してきたことを日々の診療に生かすべく努力しないといけないなと反省しています。
H18年3月26日(日)  2006年「TEACCHモデル実践報告会」に行ってきました。
障害者学会とは違って、自閉症当事者側から見た目線、他分野(支援組織、学校)での工夫を聞き、診療のヒントを得てきました。学会では、どうしても施術者の意見・考えしか出てこないのですが、別角度から見ることには重要な意義があると私たちは実感しました。
H18年1月23日(月)  人は穀食動物?
「食べるものは歯に聞け」という考え方があります。
江戸末期から明治にかけて活躍した医者で石塚左玄という人が最初に示した考え方です。
このころの日本は躍起になって欧米文化を取り入れようとしていましたが、「日本人には日本人の食物がある」と食養道を提唱した人です。
皆さんは、口の中に並んでいる歯がどのような種類が何本ならんでいるか知っていますか?
普通、前歯2本が上下左右あって8本。同じように、糸切り歯(犬歯)は4本。臼歯は20本(親知らずを除けば16本)あるんです。
前歯8本は野菜、海藻、果物など「植物性食品」を摘み取る歯。
4本の犬歯は、「食肉動物(魚介類を含む)」を喰いちぎります。
臼歯20本は「穀類」をすり潰すウスの歯です。
このことから、日本人が食べるべきものの割合は、穀類5:野菜・海藻・果物2:魚介類1だという考え方です。
その石塚が、食べるべきものの半分は穀物だという考えから、「人は穀食動物である」と述べていたそうです。
 
H18年1月16日(月)  大掃除で見つけたもの(*^_^*)
少し前の話になりますが、年末に大掃除をしていた時のこと。本棚の整理をしていると、随分前に本棚に入れられた読んでいない本を見つけました。「誰でも出来る お金も設備も場所もいらない健康法」という本です。岐阜県の歯科医師で總山和雄先生が書かれた咬むことがどんなにすばらしいことかを書いた本です。実は数年前に本棚に入ったきりで読んでいなかったのですが、読んでみると面白いことがいっぱい書いてあったので、時々紹介していこうと思います。
まずは、「生物の進化と退化の危機」
原始の頃の哺乳動物は歯は44本あったそうです。しかし、現在の人間の歯は、28本(親知らずを入れると32本)です。けれども、親知らずや糸切り歯の隣の前歯、糸切り歯の2本後ろの歯は、退化傾向にあって、生まれつき無い人もたまに見られるようになってきました。明らかに火を使うようになってから人間の顎や咬むための筋肉や歯の数は退化してきたようです。これは、口の中だけでなく、マイカー時代で歩く機能が衰え、テレビやウォークマンの過度の使用で視力や聴力も衰え、公害で喘息などの公害病が増え、環境ホルモンで生殖能力も衰えてきました。このように文明の発達で人類の生命力は逆に弱められています。
食事のとき噛む回数の調査にこんなものがあります。昔は親子どんぶりを1杯食べるのに600〜800回噛んでいたのが、現在では大体200回くらいで食べ終わってしまうそうです。中には100回くらいで飲み込んでしまう人もいるようで、噛まない習慣は後戻りできないところまで来ています。皮肉にも進化することで、どんどん人は野性から離れていっています。すなわち野性からはなれてしまうことは生命力の衰えを示しています。つまり、進化が退化を生んでしまったということです。
H18年1月2日(月)  新年あけましておめでとうございます
思えば私たちスタッフは、旧年中も患者さんにささえられて来ました。患者さんに言っていただく、「ありがとう。」「ありがとうございました。」の言葉がどれだけ私たちスタッフを励ましてくださっているか。また、子供達の治療の終わったあとの笑顔がどんなに苦労を消し去ってくれたことか。そして、いくつかいただいたお叱りのご意見が、これからも開進橋歯科をよりよいものにしてくれると思います。
本年も皆様に支えていただきながらの1年になるとは思いますが、どうかよろしくお願いいたします。


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