開進橋歯科に寄せられた質問にお答えします。

Q&A

ご質問によっては、歯科医師それぞれの考えで答えが多少違うところも有りますのでご了承下さい。歯並びに関する質問は「矯正歯科」のQ&Aページにもありますのでそちらもご覧下さい。
 
フッ素はなぜ歯を守れるのですか?
みなさんが良く勘違いしているのに「フッ素塗布=コーティング」と思われていることです。車の塗装を守るのにフッ素コートをするという話は良く聞きますが、おそらくそのあたりと混同しているのでしょう(笑)。
では、どの様にしてフッ素が歯を守っているのでしょう?
一世をふうびした「芸能人は歯が命!」のCMで一躍有名になった「ハイドロキシアパタイト」という物質。これは、歯の表面のエナメル質の95%以上を占めるカルシウムの結晶で、人間の体の中では一番硬い物質です。ところが「ハイドロキシアパタイト」はむし歯菌の作る酸に弱いという重大な欠点を持っています。この「ハイドロキシアパタイト」を酸に強い「フルオロアパタイト」に変えるのが、フッ素なのです。
しかし、フッ素はある一定以上の濃度でないと「フルオロアパタイト」を作り出すことができません。自然界にあるお茶や海藻にもフッ素が含まれていますが、それだけではむし歯予防ができないのは、この濃度のからくりがあるからなのです。
 歯磨きをするときにも、この濃度のからくりがはたらいて、ふつうに磨いているだけでは、歯磨き粉に配合されたフッ素の効果を最大限活かすことができません。
 
そこで、フッ素を活かす歯磨きスタイルをご紹介しましょう。
1 まず歯ブラシに歯磨き粉を充分しぼりだし、
2 磨きはじめる前に口の中の歯一本一本に塗る。
ちょうど、一本のワインをあらかじめひとりひとりのグラスに注いでおくように、フッ素を最初に一本一本の歯に平等に配っておくのです。
 そして、フッ素を配り終わったところで歯磨き開始! 歯磨きの最初と最後でのフッ素濃度の差が少なくなり、一本一本の歯それぞれにフッ素の効果が充分に行き渡るというわけです。
 芸能人でなくても、歯は命! いつもの歯磨き方法をちょっと変え、フッ素効果を最大限に活かして芸能人並みのキュートな笑顔をゲットしてみては?
(excite 健康コネタより)
甘いものを食べると治療した歯に強い痛みがでます。どうしてでしょう??
虫歯ができるとそこを削り、樹脂や金属でつくったもので修復しますが、口の中の温度変化により、歯の壁とこうした修復材との間に、すき間ができることがあります。
 
 甘いものを食べると、砂糖が唾液(だえき)に溶け、すき間に入り込みます。一方、歯を構成する象牙(ぞうげ)質には「象牙細管」と呼ばれる細い管がたくさんあり、神経や血管などがある歯髄まで通じています。
 
 砂糖が溶けた濃度の高い唾液が象牙細管に達すると、浸透圧の違いから、象牙細管内の組織液が濃度の高い方に移動します。この時に、歯髄と象牙質の境界あたりにある「象牙芽細胞」も濃度の高い方に引っ張られ、その周囲にある神経が痛みを感じ、しみる状態になるのです。もっとも、最近は修復材の素材が進歩し、こうした現象は起こりにくくなっています。また、砂糖は他の甘味料に比べ、象牙細管に入り込む作用が強いそうです。
 
 冷水の場合は、濃度が高くないので、象牙細管に入り込んでもそれほど刺激を与えません。ですから、冷水ではしみないのに、甘いものだとしみる場合があるのです。(大阪市歯科医師会への質問を転載させていただきました)
8020ってなんですか?
80才になっても20本以上の自分の歯を残すようにしよう!という運動のことです。現在は80才で20本以上の歯が残っている人の割合は、残念ながら8%程度しかいません。なかなか全員が80才で20本残すことは現在はまだ難しいですが、20本以上歯が残っている人はたいてい元気に診療所に来られます。杖をついたり、車いすだったり、介護の人に連れられて診療所に来られる人は残念ながら総入れ歯だったり残りの歯が少ない人が多いです。みなさん、1本でも多くの歯を残せるようにご自分の歯を大切にして下さい。そのためには毎日の歯のケアと定期的な歯科医院でのプロのケアの両輪が大切です。
矯正のブラケット(装置)が外れやすいのですが・・(他医院で矯正されている方の質問より)
たいていは次の理由によるものです。
 あなたは、歯磨きはきちっとできていますか?歯医者さんから歯磨きのことで指導を受けていませんか?歯ぐきが腫れていたり、歯の表面がヌルヌルしている様な人は接着強度が劣るので、とれやすいです。ブラケットが外れやすい人とそうでない人がいるのはこのためです。外れにくい人は日頃からきちっと歯磨きができているようです。また、これは1回や2回がんばって磨いたからと言って状況がすぐに良くなるわけではありません。常日頃から清潔を心がけて下さい。
 また、新しい針金や装置が入ってすぐの時期は外れやすいです。これは、一時的に大きな力が装置にかかるためです。
 いずれにしても、外れてしまった場合にはあまり神経質にならずに、どうすればいいか担当の歯医者さんに電話などで相談するのが良いのではないでしょうか?
暴れて仕上げ磨きをさせてくれないんですけど・・
3歳くらいまで仕上げ磨きを嫌がるお子さんは多いようです。
皆さん他のお宅のことを知る機会がないと思いますので、ここでちょっと内緒の話を。
この質問は結構いろんなお母さんから聞かれます。ということは、多くのお母さん方が悩まれていると言うことなんですね。ですから、「うちの子だけ」がということはありません。この時期は仕方ないと思っていた方が良いです。口の中は動物にとってとても弱い部分です。いわゆる「弱点」なんですね。ですから本能的にそこを他の人がさわることは嫌なのかも知れません。ですから、もっと小さいころ(歯がはえる前)からお母さんが遊びの中で口の中をさわってあげることで防げる部分も多いようです。とはいえ今更そんなことを言われても・・・という感じでしょうか?でも、大体3歳を過ぎる頃からこちらの言うこともわかるようになって、ある程度は我慢もしてくれるようになってくるのでそれまではできる範囲で「はみがき」をするようにしましょう。いつも食事の後でなくても機嫌の良いときでも良いし、もしあまり嫌がるようならガーゼハンカチでぬぐうだけでも良いでしょう。また、最悪うがいをするだけでも違います。大事なのはそのときにできること、いろんな手段を毎日試みることです。「もう少し大きくなれば・・」と期待しながら今の時期を乗りきってください。そうそう、おやつのだらだら食いをさせないこともとても重要ですよ。
 
フッ素塗布ってコーティングじゃないんですか?(劇団「結」との会話から)
これはフッ素塗布に来られる患者さんの多くが勘違いしていることなのですが、「フッ素を塗る」という表現が勘違いの元になっているのかも知れません。フッ素塗布は歯の表面をコーティングするものではありません。ですから、フッ素塗布することで虫歯菌が歯の表面へ届くのに時間がかかったり、歯の表面にバリアを張るわけではありません。皆さんは、アパタイトってご存じですか?歯を作っている結晶をアパタイトと言います。フッ素塗布すると、その結晶とフッ素が結びついて結晶そのものが固く強くなるのです。つまり、内側から(歯そのものが)固く強くなるのです。
例えば、粘土で高いビルを作るとどうなりますか?曲がって倒れやすいですよね。でも、その中に針金なんかで心棒を入れてやるとしっかりしたものになりますね。この心棒がフッ素。粘土のビルが歯だとイメージしてもらえるとわかりやすいでしょうか・・・?
神経を取っているのに、歯が痛くなるのですが・・・
素朴な疑問ですよね。でも、一般の人には何故?って思われると思います。
「神経を取っている歯」というのは神経がないわけですから、たしかに「歯」は痛みません。「歯」が痛い気がしているのは実は歯の周りの骨の「歯槽骨」という部分が痛んでいるのです。「神経を取っている歯」が痛む時には大抵その「歯槽骨」に「おでき」や「にきび」のような「腫れ物」ができようとしているのです。
その為、風船のように腫れようとする「力」が痛みになるのですが、皮膚にできる「おでき」や「にきび」と違って、骨の中ですから腫れようとする圧力がすごく高くなるので激痛なんですね。「歯の痛みは耐えられない!」というのはこんな理由からです。
フッ素って塗ると黒くなるのですか?(Bさん)
 
 はじめまして、Bさん。ご質問ありがとうございます。さて、フッ素塗付の件ですが、通常使うフッ素には次のような2種類があります。
(1)予防目的
(2)虫歯の進行止め。
(1)の予防目的のフッ素はBさんが私たちのHPで見ていただいたもので、黒くなることはありません。
(2)の進行止めのフッ素は虫歯の部分が黒く変色します。
同じフッ素と言われるものでも、薬の種類も違いますし、目的も違います。
Bさんのお子様の場合、実際に見せていただいた訳ではないのではっきりとは言えないのですが、1歳半検診のときには、「虫歯になりかかっている。」と言うように先生から言われたということなので、まだ完全な虫歯ではないのだと思います。(虫歯のなりかけの状態でしたらフッ素や歯磨きで治ってくるものもあります。)
したがって、(1)の予防目的のフッ素を使用することとなりますので、黒く変色する心配はないと思います。
しかし、これはあくまでメールから推測することですので、ご心配なら先生にどちらのフッ素を使われるのか治療の前に尋ねられたら良いと思います。
以上のような答えでいかがでしょうか?もし、分りにくいようでしたらまたメールを下さい。
 
 
子供のつめものがすぐとれるのですが・・
 
 残念ながら、子供のつめものはとれやすいです。
 それは、大体次の理由によります。
(1)同じ歯に見えても、永久歯と比べても歯の質が軟らかい
良くある例えばなしに、生えて間がない歯は〃たけのこ〃で3年以上経った歯は〃竹〃といわれます。同じように見えても、歯の質が生え立ての歯は軟らかいため詰めもののひっつきが悪くとれやすいのです。同じことが永久歯と乳歯にも言えます。永久歯と乳歯では全く固さが違います。ましてや、生えて3年も経たない乳歯ではなおさらです。
(2)乳歯は削ると神経にすぐ届く
乳歯はその構造上神経の部屋が大きく削るとすぐに神経に届くためあまり削れません。だから、とれないように引っかかりを作ることが難しいのです。歯の神経を守ろうとする歯医者さんほど特に気をつけているところです。
(3)湿りけは大敵
詰めものにとって湿りけは大敵です。しかし、子供達は口が小さいため詰めるときに唾液が入ったり、また呼気中の水分によってひっつきが悪くなったりします。
そのため、ラバーダム といって、口の前をゴムのシートで塞いで治療する先生もいます。
 
 大体、一般的な理由は以上の理由によると思います。
(4)歯医者さん側に問題がある?
別にいい加減につめものをしているわけではないと思いますが、一部にはあるのかも知れません。
けれど、これを確認することはできます。その歯医者さんの近所での評判はどうか?他の歯医者さんではどうか?(本当は1軒のかかりつけ歯科医のもとで治療していくことがいいのですが)など比べてみるのも良いのでは?
でも、今回の場合、こうやって質問されているということは、おそらく何軒かの歯医者さんに行っても同じだったから質問されているのだと思います。
とすると、理由は上の(1)〜(3)の場合だけでなく、下の<1>か<2>による可能性が高いです。
次のような子どものつめものはとれやすいです。
<1>歯磨きがうまくできていない。
まだ、乳歯のこどもでしたら、親の「仕上げ磨き」がきちんとできていないのでは?
そのため、いつも歯の表面がぬるぬるしている状態だと思います。
 
<2>おやつや食事を不定期にとる。
口にたべものが入ると歯の表面は「脱灰」といって、柔らかくなって融け始めます。それから時間が経つと次第に「再石灰化」といって歯を丈夫にする機能が働き始めます。
つまり、皮膚の角質層が常に変化しているように、歯も常にその状態は変化しています。
不定期にだらだらお菓子を食べているような子供や、自分は食事がすんでいるのに、遅く食事をとるお父さんの食事を横からまたつまんだりしている子供は、なかなか「再石灰化」の機能が働かず、いつも歯の表面が柔らかく、つめものをはずれやすくしてしまいます。
おそらく、今回のように、質問されるほどに早く詰めものがとれる子供の場合は、この<1>か<2>によることが多いと思います。
また、つめた場所にもよります。
1。前歯の歯の間
2。歯の前側(内側)
3。奥歯の間
これらは、とれやすい場所ベスト3です。
(逆に言えば、歯磨きできれいにできにくい場所ベスト3です)
本当は、これらの場所に虫歯を作らないことが大事なのですが、できてしまったら上の<1><2>に気をつけたり、フッ素で歯を丈夫にすることである程度は長持ちします。
また、歯医者さんで定期的に歯磨きの練習をしたり、とれそうな詰めものはないかチェックをしたりすることも効果があると思います。
最悪の場合は、虫歯の進行止めのフッ素(黒くなるやつ)を塗ることもあります。
 
 
歯磨きをしているのに子供が虫歯になるのですが・・(ぽちゃこさん)
 
 う〜ん。むずかしいな〜。歯磨きが実際きっちりとできているのかそうでないのかも分らないので、お答えに困るのですが、磨けていると仮定してお答えします。
歯磨きができていたとしても口の中が砂糖にさらされている時間が長ければ虫歯にはなりやすいです。例えば、お菓子を時間を決めて子供達に与えるのでなく要求のままに与えていませんか?おやつは手作りのものを中心にしていますか?スナック菓子が多くはなっていせんか?また、子供達は自分の夕食が済んだ後大人達が食事をするときにもまたつまんだりしていませんか?
おやつや食事の時間をきっちり決めておくだけでも虫歯予防になっています。極端な言い方をすれば糖分さえ与えなければ歯磨きをしなくても虫歯にはなりません。それだけ′歯磨き′だけでなく′おやつや食事′の管理が虫歯予防には大切ということです。
 
 
 
 

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Last updated: 2007/7/12